図1 OSに「Android 2.3」を採用した「COOLPIX S800c」
図1 OSに「Android 2.3」を採用した「COOLPIX S800c」
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 ニコンは2012年8月22日、ソフトウエア基盤にAndroidを採用したコンパクト型デジタル・カメラ「COOLPIX S800c」を発表した(図1、2)。同年9月下旬に販売を開始する。価格はオープンで、想定実売価格は4万8000円前後の見込み。

 COOLPIX S800cは「Android 2.3」を採用し、米Google社のコンテンツ配信基盤「Google Play」からアプリケーション・ソフトウエア(アプリ)をインストールすることができる。これにより、従来のデジタル・カメラでは困難だった機能の追加を容易にした。「YouTube」や「Gmail」、「Google マップ」などのGoogle社提供のアプリが、あらかじめインストールされている。

 通信機能として、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)を搭載する。撮影した画像は、「Facebook」や「Google+」、「Twitter」などのSNSに直接投稿できる。このほか、Bluetoothも備えており、専用アプリ「Connect to S800c」を用いることでスマートフォンやタブレット端末へ画像を転送できる。

 カメラの機能としては、撮像素子に1/2.3型で有効1602万画素の裏面照射型CMOSイメージ・センサを搭載する。光学レンズは35mm判換算で25-250mm相当の10倍ズーム。F値は、広角端で3.2、望遠端で5.8。外形寸法は約111.4mm×60mm×27.2mm。電池やメモリ・カードなどを含む質量は約184g。

図2 背面には3.5型のタッチパネル付き有機ELディスプレイを搭載
図2 背面には3.5型のタッチパネル付き有機ELディスプレイを搭載
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